
沢山の吸水ショーツを実際に使って検証した調査部員が、生理用吸水ショーツのデメリットを紹介します。
吸水ショーツは、生理用品の新しい選択肢として注目されていますが、実際に使用してみるといくつかのデメリットや注意点が見えてきました。
この記事では、吸水ショーツのリアルなデメリットと、購入時の失敗を避けるための選び方のポイントを、実際に複数の商品を検証した調査部員の経験に基づいて詳しく解説していきます。
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使用経験:6ヶ月
主な担当:普通の日用
コメント:調査部員のリアルな意見も交えながら、デメリットと対策・後悔しない選び方について、分かりやすく解説していきますね!
吸水ショーツを実際に使って感じたデメリット
結論・・・デメリット・注意点を簡単にまとめると下記となります。
ムレや臭いなどの衛生面や不快感が気になる
吸水ショーツは、経血を吸収する構造上、ナプキンと同様に長時間着用するとムレを感じやすいというデメリットがあります。
特に通気性の低い素材を使用している場合や、気温の高い時期には不快感が増すこともあります。
また、抗菌・防臭機能のない商品は吸収した経血による臭いが気になることもあります。
対策: 通気性の高い素材(例:メッシュ素材、オーガニックコットン)を使用した商品を選ぶ、こまめに交換する、吸水速乾性のある素材を選ぶ・他の生理用品と併用するなどの対策が必要です。
かたまりは吸収できない
吸水ショーツは液体状の経血を吸収する設計のため、ドロッとした塊状の経血は表面に残ってしまうことがあります。
これはナプキンでも同様ですが、ショーツに直接付着するため、より不快に感じる方もいると思います。
対策: 他の生理用品や吸収力の高い布ナプキンと併用するなど、状況に合わせて他の生理用品との組み合わせを考えるのがおすすめです。
用途に合わせて吸収量など確認する必要がある
吸水ショーツには、少ない日用、普通の日用、多い日用、夜用など、様々な吸水量の商品があります。
「これ1枚で大丈夫!」と思っていても、経血量が多い日に少ない日用のものを使うと、当然吸収しきれずに漏れてしまいます。
普段の生理量に合わせて適切な吸収量のものを選ばないと、漏れの原因になる可能性があります。
製品によって吸収量に差があります。
自分の生理周期や量に合わせて、複数の吸水ショーツを使い分けるなどの工夫も必要です。自分の経血量や使用シーン(昼か夜か、活動量、運動時など)に合わせて、適切な吸水量の商品を選ぶ必要があります。
選び方のポイント: 普段の生理量、多い日の量、就寝時など、用途に合わせて適切な吸収量の製品を選びましょう。各商品の詳細ページやレビューを参考に、実際の吸収量を確認することが大切です。
吸水ショーツの洗濯や手入れが面倒
使用後の吸水ショーツは、洗濯機に入れる前に予洗いが必要です。
経血の汚れを水やぬるま湯である程度洗い流す必要があり、これを面倒に感じる方は多いと思います。
また、クロッチ部分は乾きにくいものが多く、特に梅雨時期や冬場は完全に乾くまでに時間がかかることもデメリットと言えます。
洗濯表示をしっかりと確認し、お手入れがしやすい素材や構造のものを選ぶことも重要です。
また洗濯による生地へのダメージも考慮し、洗濯表示に従って丁寧に扱う必要があります。
ほとんどの吸水ショーツは、”洗濯ネット使用”、”柔軟剤や乾燥機NG”という記載があったため、服やタオルなど柔軟剤を使用したい洗濯物と一緒に洗濯することが出来ないので少し困りました。
選び方のポイント: 洗濯機で洗えるタイプ(手洗いのみの製品もあります)や、汚れが落ちやすい素材を使用したものを選ぶと、お手入れの負担を軽減できます。速乾性のある素材を選ぶと、乾きが早く、替えの枚数を少なく済ませられるのでオススメです。
商品機能やサイズのズレによっては漏れる可能性がある
吸水ショーツは体にフィットしていないと、隙間から経血が漏れてしまうことがあります。特に、足の付け根(鼠径部)やお尻周りのフィット感は重要です。
また、吸水範囲が自分の経血が出る位置と合っていない場合も、漏れの原因になります。
海外製品はサイズ感が日本規格と異なる場合があるので注意が必要です。
また、製品によっては吸水面の範囲や防水シートが無いなどの構造によって、横漏れなどが起こりやすい場合もあります。
レビュー記事で実際に使用した人の意見を参考に、自分の体型や運動用など使用用途に合った製品を選ぶようにしましょう。
選び方のポイント: サイズを選ぶ際は、メーカーのサイズチャートを必ず確認し、レビューも参考にすることをオススメします。横漏れが心配な方は、股上が深めの商品や、防水布が広範囲に施されているものを選ぶと安心です。
外出先でショーツの交換がしにくい
吸水ショーツは、ナプキンのように、トイレでサッと交換するということが難しい点もデメリットです。
外出先で交換が必要になった場合、使用済みの吸水ショーツを持ち帰るための袋などが必要になり、荷物が増えることや衛生面での管理が気になります。
替えのショーツを持ち歩く場合でも、他の人に見られないように中身が見えない防水袋などに入れる必要があります。
対策: 外出時は吸収力の高いものを選んだり、他の生理用品と併用する。替えのショーツを持ち歩く場合は、防臭効果のある袋に入れて持ち帰るなどの対策が必要です。
着用時の履き心地が気になる
吸水体があるため、普通のショーツに比べるとクロッチ部分に厚みや硬さを感じることがあります。
商品によってはゴワゴワしたり、フィット感を重視するあまり締め付けが強く感じられたりすることも。
特に、普段履き慣れているショーツの素材や形によっては、違和感を感じる人も入りかもしれません。
シームレスの商品は、生地が薄いのでゴワつきにくくボトムスにも響かないものが多かったです。
特に敏感肌の方や、普段から締め付けの少ない下着を好む方は、素材やデザイン・履き心地のレビューを読んでおくと、吸水ショーツ選びに失敗が少なくなります。
選び方のポイント: 肌触りの良いオーガニックコットンや綿100%などの天然素材を使用したものや縫製が丁寧で肌に優しいものを選ぶのをオススメします。
締め付けが苦手な方は、ゆったりとしたデザインや、ストレッチ性の高い素材を使用したものがおすすめです。
クロッチの色が暗いと健康管理がしにくい
多くの吸水ショーツのクロッチ(吸収面)は、経血の汚れが目立ちにくいようにクロッチ部分の色が濃いめに作られています。
これはメリットでもありますが、おりものの状態など、普段の健康状態を把握しにくいというデメリットにも繋がります。
おりものの色や状態は、体調の変化を知る上で重要な情報源となるため、気になる方はクロッチの色が薄いものや、一部に色の薄い素材を使用しているものを選ぶと良いかもしれません。
選び方のポイント: 健康管理を重視する方は、クロッチ部分が白や淡い色のもの、または一部に色の薄い素材を使用している製品を選ぶと良いでしょう。
コスパが悪いものを選ぶと高くつく
吸水ショーツは、一枚あたりの価格が通常のショーツよりも高価な場合が多いです。
頻繁に買い替えが必要な製品や、耐久性の低いものを選んでしまうと、結果的にコスパが悪くなってしまう可能性があります。
レビュー記事や製品情報を参考に、長く使える丈夫な製品を選ぶことが大切です。
すぐにへたってしまったり、吸水力が落ちてしまったりする商品を選ばないようにして、「長く使える品質の良いもの」の購入をオススメします。
選び方のポイント: 耐久性の高い素材を使用しているか、縫製がしっかりしているかなど、製品情報をよく確認しましょう。レビューで耐久性に関する意見も参考にすると良いと思います。長期的に使用することを考え、複数枚を洗い替えに用意しておくのがおすすめです。
吸水ショーツの失敗を回避するための選び方のポイント
実際の体験レビューでムレ感や不快感などの意見を確認する
公式サイトの情報だけでなく、実際に使った人のレビューを確認しましょう。
特に「ムレやすさ」「肌触り」「履き心地」など、デメリットとして挙げた点に関する正直な感想は非常に参考になります。
様々な体型や肌質の人の意見を見るのがおすすめです。
商品で表示されている吸水量ではなく実際の吸水量を確認する
メーカーが表示している吸水量は、あくまで目安です。
実際の使用感は、経血の粘度や一度に出る量、体の動きなどによって変わってきます。
「〇〇ml吸収」という数字だけでなく、レビューで「多い日の昼でも大丈夫だった」「夜も安心して眠れた」といった具体的な使用感を確認することが大切です。
汚れの落ちやすさや洗濯の手間なども考慮する
基本的には、予洗いの必要のない普段のショーツに比べると、経血の染み込んだクロッチ部分を洗う予洗いの手順は、普段よりも手間が増えます。
その手前の中でも、洗いやすさや・汚れの落ちやすさ・乾きやすさは商品によって異なるので、吸水ショーツを選ぶ上で重要な選定ポイントです。
レビューで洗濯に関するコメントもチェックしましょう。
お手入れが楽なものを選ぶことで、継続して使いやすくなります。
サイズは国内生産・海外生産のものに注意して選ぶ
前述の通り、サイズが合わないと漏れの原因になります。
特に”海外ブランド”のものは、日本のサイズ表記と異なる場合があるので注意が必要です。
自分のヒップサイズを正確に測り、各商品のサイズ表をよく確認しましょう。
不安な場合は、少し大きめよりもジャストサイズか、フィット感を重視するならやや小さめを選ぶという意見もありますが、まずはレビューを参考に慎重に選びましょう。
クロッチの色も考えて選ぶ
経血やオリモノの状態をチェックしたい方は、クロッチ部分が白や明るい色のものを選ぶという選択肢もあります。
クロッチの色が、白ではなくグレーの色だと汚れの目立ちにくさもあり、かつ経血やオリモノの状態も観察できるためオススメです。
長く使えるものを選ぶ
初期費用はかかりますが、繰り返し使うものなので、耐久性は重要です。
”生地の丈夫さ”、”縫製の丁寧さ”、”洗濯しても吸水力が落ちにくい”かなどをチェックしましょう。
安価なものに飛びつくのではなく、信頼できるメーカーの製品や、品質に関するレビュー評価の高いものを選ぶのが結果的にコスパが良い場合があります。
吸水ショーツのデメリットまとめ
吸水ショーツのデメリット・注意点をまとめると下記となります。
- 蒸れ、臭い、衛生面の懸念
- 塊状の経血は吸収不可
- 用途に合わせた吸水量選びが必須
- 洗濯・手入れが面倒
- サイズや機能が合わないと漏れる可能性
- 外出先での交換が困難
- 履き心地(ゴワつき、締め付け)への懸念
- クロッチが暗いと経血チェックが困難
- 品質が悪いとコスパが悪くなる
- リアルなレビューで不快感を確認
- 表示吸水量だけでなく実際の使用感を確認
- 洗濯の手間(汚れ落ち、速乾性)も考慮
- 国内外のサイズ感に注意し、フィットするものを選ぶ
- 健康管理をしたいならクロッチの色もチェック
- 長く使える品質・耐久性のあるものを選ぶ
吸水ショーツは、正しく理解し、自分に合ったものを選べば、生理期間をより快適に過ごすための心強いアイテムになります。この記事が、あなたの吸水ショーツ選びの参考になれば嬉しいです。